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2013/春 ものつくる道すじ


材料にひく 型 は

ものつくる上で

大切なガイドラインであり 

とても大事なプロット

どこからやってきた素材を どんな思いで 

どんな場所で どういう形にするのか

この道すじをキャンパスに刻み

消えてしまわない様に 残してゆく

 

衣服は はかなくもろい

だからこそ 制服にしみ込んだ

太陽の日差しも

匂いも シミも ほつれも

働く者のかがやく勲章

一つ一つの もの が辿ってきた道すじと

この先辿ってゆく道すじを

しっかり心にとどめておきたい


キャンバスcanvas は

もともとラテン語で

麻に由来するもの の意

船の帆となり

帆布とも呼ばれる

 水に耐え 風を受け止める

自然をよく知る頼もしい素材

 


 

 

切り取り印 合わせ印

縫い止め印 折り印

 

印はもの作りの基盤

形のない思いや夢が

形となって表れるその道しるべ

 

いろんな印を 目に映るよう

一つ一つ しるしてゆく

 


表 と 裏 を行き来する

布は柔軟だから

このひっくり返しがとても簡単

 

身の回りにある 物や事

ひょいっと裏返してみよう

そこには 普段気づかなような


人の思いや手の仕事

それから

歴史とか土地の力なんかも

ちらっと

垣間見えるかもしれません